耳垢が湿っていたり、洋服の脇部分が黄ばんだり。
「自分はわきが体質だから、何かできる対策はないかな?」
そのように考えているのではないですか?

普段は市販のデオドラント商品でニオイ対策はできても、夏になり大量に汗をかくと、ニオイが抑えられなくなるはずです。
もし、手術が必要ない方法で対策ができるなら理想的だと思うでしょう。

そんなあなたに朗報です。
「ラクトフェリンで体の内側からわきが対策ができます」

確かに、「ラクトフェリンでわきがを治す」といった研究データを見つけることは難しい状態です。
しかし、ラクトフェリンで口臭対策ができることは実験データから証明されています。
これは抗菌作用による対策のため、わきがでも同様の効果(対策)が発揮できるのです。

しかもラクトフェリンは、免疫力を高める作用、腸内環境を整える働きなども期待できる成分です。
だからこそ、体の内側からわきが対策ができるといえます。

今回は、ラクトフェリンとわきが対策の関係性を解説していきます。
市販のデオドラント商品でニオイ対策が難しいと感じ、手術以外の方法で改善したいと考えている方の役に立っていただければ幸いです。

1・わきがになる原因とは?

「なぜラクトフェリンでわきが対策ができるのか?」の前に、わきがになる原因を簡単に解説していきます。
なぜなら、わきがになる原因を知らないと、ラクトフェリンとわきが対策の関係性も理解することができないからです。

わきがの原因は

  • 遺伝によりアポクリン汗腺の量が多いため
  • 汗に多くの鉄分と脂肪が含まれている
  • 後天的な生活習慣の影響でもニオイが強くなる

この3つのことを知っておく必要があります。

遺伝によるわきがの原因は知られています。
しかし、生活習慣の影響で臭うということは知らないのではないでしょうか?
順番に確認しておきましょう。

1-1・遺伝によりアポクリン汗腺の量が多いため

わきがになる人と、わきがにならない人の違いとは何なのでしょうか?
その明確な違いは、アポクリン汗腺が生まれつき多いからです。
どの汗腺が多くなるかは遺伝により決まってきます。

汗腺は2種類あります。
エクリン汗腺、アポクリン汗腺の2種類です。
それぞれ汗を出す汗腺ですが、汗の性質や汗を出す仕組みが違います。

エクリン汗腺

全身の多くに分布している汗腺です。
体温調節のために必要な汗腺で、不純物が含まれず無味無臭の汗が出ます。

アポクリン汗腺

わきの下や陰部など限られた部分にある汗腺です。
とくにわきの下には多く存在しています。
毛の根元に汗を出す部分があるため、皮脂やたんぱく質を含むのが特徴です。
ニオイを感じやすいのは、もともとフェロモンの働きがあると考えられています。

つまり遺伝的にわきがという方は、皮脂を多く含むアポクリン汗腺からの汗が多い状態です。
アポクリン汗腺は日本人より欧米人に割合が多くなっています。
また、わきが体質の方は通常の人と比べて、アポクリン汗腺自体が発達し大きいともいわれています。

1-2・汗に多くの鉄分と脂肪が含まれている

遺伝的にアポクリン汗腺が多いとニオイを感じやすいのは、汗に含まれる不純物の影響です。
実はアポクリン汗腺から出る汗は、ほとんどニオイがありません。

汗の色は乳白色で、皮脂、たんぱく質、鉄分、アンモニアなどが含まれます。
とくにわきがのニオイが強い人ほど、皮脂や鉄分が多いのです。
汗が皮膚に出てくると、アカと皮脂が混ざり合い、皮膚に存在する細菌がそれらを分解することでニオイが発生します。

汗臭い酸っぱいようなニオイ、古い雑巾のようなニオイはエクリン汗腺から出た汗の影響です。
一方で、アポクリン汗腺はわきが特有のニオイとなります。

アポクリン汗腺は思春期時に活動が活発になります。
この時期にニオイが強くなった方は、わきが体質の可能性があるでしょう。

わきがは加齢臭とは異なるものです。
年齢を重ねて体臭が強くなったのは、汗に含まれる皮脂の成分が変わったためで、わきがとは違います。

1-3・後天的な生活習慣の影響でもニオイが強くなる

実はわきがの原因は遺伝的な要素だけでなく、後天的な生活習慣も関係していると考えられています。
生活習慣の影響が考えられるのは

  • 脂肪分が多い食生活
  • ストレスの多い生活

これらが挙げられます。

もともとわきが体質を持っていても、普段はデオドラント対策でニオイがあまり感じないのではないでしょうか。
しかし、肉料理を食べた次の日に限って、ニオイが強くなると感じられるはずです。

食事でわきがのニオイが強くなりやすいのは、動物性皮脂の影響です。
動物性皮脂は皮脂腺を刺激し、アポクリン汗腺から出る汗に皮脂が多く含まれてしまいます。

ほかにも植物油に含まれるリノール酸も注意が必要です。
リノール酸は必須脂肪酸のため体に必要なもので、少量なら体の機能を正常に保ちます。
しかし、リノール酸はスナック菓子やマーガリンにも含まれているため、現代人は過剰傾向なのです。

食生活の影響で皮脂の分泌が多くなっている方は、油の摂り方に注意しましょう。
油はオレイン酸が多いオリーブ油、食事は肉を使う量が少ない和食がおススメです。

そしてもうひとつ、ストレスもわきがのニオイを強くする原因となります。
ストレスが強いとホルモンバランスが変わり、皮脂腺の働きが活発になり皮脂が増えるのです。
同時にストレスは活性酸素も増加させ、皮脂が酸化して加齢臭のようなニオイも出やすくなります。

結局私たちが対策できるわきが対策は、後天的な原因に対する内容になります。

  1. 動物性脂肪を減らす
  2. 脂肪の分解を促す成分を摂取する
  3. ストレスを減らす対策をする
  4. 抗酸化物質で酸化ストレスを減らす

これらの対策が求められます。

ラクトフェリンには、このうち2番と4番の対策として活用できるものです。
そのメカニズムは、次項で解説していきます。

2・ラクトフェリンのわきが効果とは?

ラクトフェリンによるわきが対策は、体の中からニオイの原因を減らす方法です。

  • 皮膚の免疫を高めて細菌の増殖を抑える
  • 抗酸化作用で酸化ストレス対策
  • 便秘を解消させ体質改善させる
  • エネルギー代謝を高める効果

この3つの効果が期待できます。

2-1・皮膚の免疫を高めて細菌の増殖を抑える

アポクリン汗腺から出る汗自体は、ニオイがほとんどないことをすでに説明しました。
ニオイが出るのは皮脂を分解する、皮膚の常在菌の影響だったのです。

では、「常在菌を減らせばニオイが減るのでは?」と思われるかもしれません。
常在菌といってもニオイを分解するよい菌もあれば、逆に悪臭を発生させる菌もあります。
たんに常在菌を減らせばよいというわけではありません。

健康な皮膚では「表皮ブドウ球菌」が多く存在します。
腸内細菌の善玉菌のような役割で、皮膚を健康に保つための菌です。
表皮ブドウ球菌は汗や皮脂をエサとして、弱酸性の脂肪酸を産生させます。
皮膚が弱酸性に傾いていると悪い菌が増えにくくなり、ニオイは出ません。

一方で皮膚の悪玉菌となるのが、黄色ブドウ球菌や真菌です。
これらは悪臭のもととなる悪い脂肪酸や、アンモニアを産生させます。

つまり、常在菌のうち善玉菌を増やし、悪玉菌を減らせばニオイは感じにくくなるのです。
この対策として、ラクトフェリンを活用します。

わきがに対するラクトフェリンを用いた研究はほとんどないようです。
しかし、ラクトフェリンを使った口臭による研究は多数あるため、参考にしてみましょう。
なぜなら、どちらもラクトフェリンによる抗菌作用によるものだからです。

口臭の原因となるのは、舌苔の影響からです。
ところが腸溶性ラクトフェリンサプリを服用した方のなかで、「口の中がツルツルになった」という声が出てきたのです。
そこで注目したいのが、ラクトフェリンによる抗菌作用でした。

口臭のある患者さんに、ラクトフェリンを1日300mg服用してもらいました。
すると6日後には健常者と同じくらいの舌苔量に減ったのです。
さらに口臭の原因となる、呼気硫化水素やメチルメルカプタン濃度が低下しました。

残念ながらラクトフェリンのわきがに関する直接的な研究はありません。しかし、ラクトフェリンの抗菌作用は肌の常在菌に対しても効果を発揮し、ニオイの対策として活用することができます。

2-2.抗酸化作用で酸化ストレス対策

わきが対策にラクトフェリンが注目される理由のひとつが、酸化ストレスを防ぐ働きです。
酸化ストレスとは、体内の活性酸素によって体が酸化することで引き起こされる有害な作用のこと。体臭の嫌なにおいのもとになる原因にもなります。

活性酸素が発生する原因は様々です。
酸素を吸うことで発生する活性酸素や紫外線を含む放射線の影響、炎症、環境汚染などなど。ラクトフェリンは鉄と結びつく性質をもちますから、体内の酸化物質である重金属と結びついて、重金属の蓄積による酸化の防止に、有効だともいわれています。

酸素を吸うこと、紫外線を浴びることは、なかなか防ぐことが難しいでしょう。
せめて重金属による影響は、ラクトフェリンで取り除きたいものです。

2-3・便秘を解消させ体質改善させる

わきが体質の方が後天的な理由でニオイがきつくなるとしたら、腸内環境の悪化が原因かもしれません。

腸内で善玉菌の割合が減り悪玉菌が増加すると、腸内に腐敗物質がたまります。
すると腸内にニオイが発生し、血液を通して全身に運ばれてしまいます。
血流にのって肺や皮膚に届けられると息や汗にのってニオイが排出されるのです。

とくに30歳を過ぎると腸内環境が乱れる人が増えていき、「若いときより体臭がきつくなったかも?」と考える人が出てきてしまいます。
腸内環境が乱れている方が体臭対策をする場合は、悪玉菌を減らし善玉菌を増やすことを意識しましょう。

そこでピッタリなのがラクトフェリンです。
腸内の悪玉菌は繁殖するために鉄を必要としますが、鉄と結びつく性質をもつラクトフェリンは、悪玉菌が鉄と結びつく前に鉄を奪ってくれるのです。
つまり、ラクトフェリンは悪玉菌の増殖を予防になるということ。
しかも善玉菌への影響はないため、ラクトフェリンは悪玉菌を減らし、善玉菌が住みやすい(増えやすい)腸内環境をつくってくれます。

2-4・エネルギー代謝を高める効果

太っている人は汗をかきやすく、高脂肪などの食生活によっては体臭もきつくなりやすいのが特徴です。
このような汗はわきがに大敵。

とくに汗をかきやすいのは内臓脂肪が多い方です。内臓脂肪は血中の脂肪酸濃度を高める傾向があり、皮膚の血流が滞りやすくなります。その結果、体内の熱がこもりやすくなるため、体温コントロールのために汗を多くかきやすいのです。
また、高脂肪な食事は皮脂の分泌量を多くし、皮膚の雑菌や細菌を繁殖させてしまいます。
食生活のコントロールは意識改善が必要ですが、内臓脂肪に有効なのがラクトフェリンです。

ラクトフェリンの内臓脂肪の減少作用は研究でも立証されています。
肥満傾向の男女を対象に、1日ラクトフェリン300mgを8週間摂取してもらったところ、内臓脂肪が優位に減少したそうです。
参照元:http://lactoferrin.jp/file/LFNews12.pdf

脂肪分解作用を得るために注意したいのが、ラクトフェリンを腸までとどけること。
ラクトフェリンの脂肪分解作用は、胃で溶けず、腸まで届く必要があります。
そのため、エネルギー代謝を高めて、わきが対策として活用されたい方は、腸溶性または耐酸性カプセルを採用したラクトフェリンサプリを選びましょう。

3・ラクトフェリンの摂取のポイント

わきが対策としてラクトフェリンを摂取する場合、3つのポイントがあります。

  • 熱に弱い性質があるためサプリメントから摂る
  • 1日300mgを飲む
  • 胃酸で分解されず、腸まで届ける必要がある

これらに注意しながら摂取してください。

3-1・熱に弱い性質があるためサプリメントから摂る

ラクトフェリンは哺乳類の母乳に含まれている成分です。
そのため、牛乳にもラクトフェリンは含まれています。
しかし、70℃前後で変性がはじまるという熱に弱い性質があるため、市販されている商品で摂取することは難しいでしょう。

なぜなら、牛乳などの乳製品を販売する際には、加熱殺菌が規定としてあるからです。
牛乳から摂取する場合は、低温殺菌(62~65℃で30分加熱したもの)のものを選びましょう。
ただし、低温殺菌のものは手間がかかるため価格が高い上、ラクトフェリン含有量は100mℓ当たり約10~40mgとかなり少量なのでコスパが悪いです。

そのため、ラクトフェリンはサプリメントから摂るのが一番です。
サプリに使われる原料は、牛乳からチーズをつくるときに出るホエイから抽出しています。
殺菌前のホエイから抽出しているため、熱で壊れず摂取することが可能です。

3-2・1日300mgを飲む

がんの対策などにラクトフェリンを活用し免疫力を高める場合は、1日に500~1,200mgの高濃度が必要だとされています。

わきがの場合は病気の治療ではなく体質改善目的ですから、通常の摂取量300~600mgで十分だと考えられます。

3-3・胃酸で分解されず、腸まで届ける必要がある

ラクトフェリンは熱だけでなく酸にも弱い性質を持ちますから、ラクトフェリンの効果を発揮するには、腸溶性または耐酸性加工がされたサプリメントを選びましょう。

腸までラクトフェリンが届くことでわきが対策に重要な「殺菌・腸内環境の改善・脂肪の代謝を高める」この3つの効果を発揮することができます。

まとめ

最後に、ラクトフェリンとわきがの関係性を簡単にまとめておきます。

  • ラクトフェリンは体質を改善し、後天的なわきがのニオイ対策に活用できる
  • 腸溶性または耐酸性ラクトフェリンで抗菌力を利用する
  • ラクトフェリンで酸化ストレスを予防する
  • 腸内環境を整え体内から対策する
  • 脂肪の代謝を高めてニオイ対策

これらの目的で利用するものです。