ラクトフェリンは熱や酸に弱い

ラクトフェリンは熱や酸に弱い

ラクトフェリンは哺乳動物の乳に含まれている成分で1939年にスウェーデンのある科学者によって発見された成分です。

ラクトフェリンは他機能タンパク質であり、抗菌、抗ウィルス効果、免疫力を高めてくれる効果、抗ガン効果、歯周病予防効果など様々な効果があります。

ラクトフェリンは熱や酸に弱いため、人の母乳や生乳の状態でなければ、ほとんど有効成分を摂取することは難しいものでした。

1970年代に入ると、ある日本の乳業メーカーがラクトフェリンを取り出すことに成功し、育児用ミルクに配合することに成功しました。

かつては熱に弱いラクトフェリンを取り出すことはほぼ不可能だったのですが、加熱しても成分が失われない特殊な殺菌技術によって、市場に出回ることが出来たのです。

現在は大量生産化することが出来るようになり、成分が配合されたヨーグルトやサプリメントなどの製品から摂取することが出来ます。

ラクトフェリン商品の製造工程

ラクトフェリンは、ラクトフェリンの抽出に成功したある乳業メーカーが複数の特許を持っています。そのため詳細な製造工程については、企業秘密で明らかにされていません。

熱や酸に弱い特徴がありますが、製造する際には成分を変性させない殺菌方法で生産されているのです。

ナチュラルチーズを製造するときの副産物で生じる、ホエイと呼ばれる乳清から取り出されていることが公表されています。ちなみに、ホエイは牛乳から脂肪分やカゼインなどを取り除いた水溶液のことで、ヨーグルトの上澄み液もホエイの一種です。通常はチーズを生産する際に作られたホエイはすべて廃棄物として処理されてしまいますが、ここからこの健康パワーを秘めたラクトフェリンが作られているとは驚きです。このホエイの中から、さらにラクトフェリンだけを抽出していきます。一定のpH値状態にすることで、陰陽イオンの濃度が同等になってタンパク質は結晶化するため、ラクトフェリンの結晶だけを取り出すことが出来るのです。

ラクトフェリンを確実に腸に届けるためには

ラクトフェリンを確実に腸に届けるためには

ラクトフェリンの抽出に成功した後は、この有効成分を確実に腸に届けなければなりません。ラクトフェリンは胃酸で分解されてしまうと、せっかく摂取したにも関わらず、健康効果を得ることが出来なくなってしまうからです。

そこで、サプリメントを選ぶ時には、胃で溶けず腸溶効果のあるものを選びましょう

育児用のミルクにもラクトフェリンが配合されていますが、赤ちゃんの胃は未発達段階であるため、胃酸の量も大人に比べて少ないのが特徴です。そのため、胃で分解されずにそのまま腸に届けることが出来るため、赤ちゃんはミルクにラクトフェリンが配合されていても腸で吸収することが出来ます。しかし、離乳食の始まった幼児から大人は、胃酸で成分が分解されてしまうため、腸溶タイプのもので、確実に成分を腸に送り届けてあげる必要があるのです。

ラクトフェリンが将来的に医療の世界でも活用される見込み

ラクトフェリンが将来的に医療の世界でも活用される見込み

ラクトフェリンは現在も研究途上です。

ガンを抑制する効果なども確認されていますので、将来的には医療現場でも活用されていくことでしょう。

また、ラクトフェリンはこれまで新鮮な牛乳やホエイから作られるものとされてきましたが、世界各国では遺伝子組織を組み替えたものが研究されています。ヒト型の遺伝子に由来の母乳、乳牛、ヤギ、マウスの乳を導入したものや、ヒト型の遺伝子とコメやイチゴをかけ合わせたものなどがあります。

特に遺伝子組み換えのアワモリ菌からは短期間に大量の成分を生産することができ、牛乳由来の成分よりも簡単に製造することが可能となったのです。遺伝子を組み替えて製造されたものであるため、安全性や倫理の点をカバーすることが出来れば、医薬品としてラクトフェリンの活用の場はさらに広がっていくことでしょう。

ラクトフェリンの大量生産が可能に

ラクトフェリンは哺乳動物の乳に含まれている成分で、様々な健康効果を秘めています。

発見されたのは1939年のことでしたが、熱や胃酸に弱いため、当時は母乳か生乳でしか摂取する方法がありませんでした。

免疫効果を高める効果やガン抑制効果などがありますが、生の状態でなければ作用が望めず、ラクトフェリンの恩恵を受けることは出来ません。しかし、日本の国内乳業メーカーが育児用ミルクに配合することに成功しました。

現在も開発が続けられており、ヒト型の遺伝子と様々なものをかけ合わせたものを作ることが出来ます。特にアワモリ菌からは短期間に大量の成分を作れることが判明しました。

安全性や倫理の点の問題がなくなれば、難病に苦しむ方やガンの治療薬などとして医薬品として、近い将来活用されていくことでしょう。