熱や胃酸、酵素に弱いラクトフェリン

熱や胃酸、酵素に弱いラクトフェリン

ラクトフェリンは哺乳動物の乳由来の成分で病原菌から感染しないようにする効果や、発がん予防、歯周病の抑制、腸内のビフィズス菌を増やしてくれる効果、貧血改善、大腸炎の改善、内臓脂肪を減らしてくれる効果などがあります。
まさに人が健康を保ち万能の作用があるといえます。
ラクトフェリンを含んだヨーグルトや乳飲料、サプリメントなどが市販化されていますので、健康や美容的効果を得たい方は、どんどん活用していきたいと思われる方も多いのではないでしょうか。

しかし、注意しなければならないことが一つあります。
それは、ラクトフェリンは熱や胃酸、酵素にとても弱いため、腸に届く前にラクトフェリンが死滅してしまうことがあるということです。
市販されている牛乳やチーズは殺菌加工されているため、ラクトフェリンはほとんど含まれていないと考えてよいでしょう。

腸溶性タブレットタイプなら成分を腸に届けられます

腸溶性タブレットタイプなら成分を腸に届けられます

ラクトフェリンの効果を十分に得るためには、有効成分を腸で吸収させる必要があります。
胃液に含まれる強い消化液でもある胃酸は病原菌などを殺す効果があるのですが、胃酸には区別がつかないため、身体によい成分も無効にしてしまうことが少なくありません。
このためせっかく摂取しても、有効成分を直接腸に届けることが不可能になってしまうのです。

サプリメントでラクトフェリンを摂り入れたい場合は、腸溶性加工をされたものを選ぶと良いでしょう。
腸溶性加工というのは、胃では溶けないように腸で溶けるように特別に加工されたものです。
胃液の低pHでは溶けないようにし、腸内の中性付近で溶けるように高分子の成分でコーティングすると、腸溶性に加工することが出来ます。
この加工が施された市販製品は腸の中で有効に働くため、腸内の免疫細胞を活性化させることができるのです。

腸内で分解されなかったラクトフェリンは無駄になってしまうの?

ラクトフェリンの働きについては現在もまだ研究段階であるため、解明されていないことがたくさんあります。
腸にラクトフェリンが届かないと、摂取した分はすべて無駄に終わってしまうのかと疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。
ラクトフェリンは腸溶性加工されていないと、消化酵素で分解されるか胃で分解されるしか行き場がありません。

消化酵素というのは、食べ物などを消化するのに使われる酵素のことですが、ラクトフェリンがペプシンで分解されるとラクトフェリシンに変化します。

また胃液で分解された成分もラクトフェリシンに変化し、消化ペプチドとともに腸管へ運ばれていきますので、最終的には無駄にはならず、腸の中で形を変えて有効成分が活かされてゆくのです。

腸管の免疫系に働きかけてくれるので、様々な感染症から身を守ってくれ、炎症を抑制する効果や、ガンを予防させる効果があります。

何故二つの説が出てきたの?

何故二つの説が出てきたの?

腸溶性しか効果がないという説が出たのは、今から25年ほど前、ある食品メーカーの研究機関の発表によるものでした。
それまでは胃の中でラクトフェリンが分解されると有効成分が腸の中で届かないため、効果を得ることが出来ないと思われてきました。

しかし、様々な研究機関によって、現在は消化酵素や胃で分解されたラクトフェリシンには、元の10倍の抗菌活性効果があることが分かってきました。

胃や消化酵素で分解されたものも腸で分解されたものも、それぞれ効果や作用がありますので、腸溶性タブレットタイプのものと、成分配合のヨーグルトを組み合わせることで、より大きな効果を得ることが出来るでしょう。

様々な種類の市販製品がありますので、自分に合うものを選んでいくことが大切です。

腸溶性と通常のものとうまく取り入れましょう

ラクトフェリンには、様々な健康効果が秘められています。
ラクトフェリンについてはまだ研究途上のため、まだ判明していないこともたくさんあります。
直接腸に働く、腸溶性のものがよいという説や、消化酵素や胃液で分解されラクトフェリシンに変化したものは抗菌効果が10倍に上がるため、決して無駄にならないという説もあります。

腸溶性しか効果がないという説が出たのは、ある食品メーカーの研究発表によるものでしたが、25年後の現在では腸溶性以外も効果があるというのが一般的になってきました。
どちらもそれぞれ理屈が通っており、腸溶性と通常のものをうまく取り入れて健康効果を得るのがよい方法かもしれません。

成分配合のサプリメントには様々なものがありますので、自分に合うものを選んで利用されるのがよいでしょう。