おばあさんと孫家族、さらにはもしかしたら自分が認知症にかかっているのではないか……。
そんな不安を抱えている方はいませんか?

2015年には厚生労働省から国内の認知症患者の人数が発表され、65歳以上の高齢者のうちおよそ7人に1人は認知症を患っているという統計が出ました。

しかもこの割合は将来的に増加すると考えられており、私たち自身も決して他人事と思ってはいられなくなります。

認知症の種類にもよりますが、認知症は一度発症すると現在の医療技術では完治が難しいとされています。
そのため予防することが何よりも大切なのです。

当サイトでは。そんな認知症の原因を引き起こす生活習慣病や歯周病の改善、そして免疫力を高めるためのラクトフェリンの摂取を推奨しています。

免疫力を高めて、生活習慣病や歯周病の改善をするなど、日々の小さな努力が認知症の対策となるのです。

その他、当サイトでは生活習慣病を改善する運動法や、歯周病対策の正しい歯の磨き方なども紹介。
認知症は遺伝するのかどうか、さらには初期症状なども詳しく解説をしています。

早め早めの予防が認知症の対策となります。
まずは今の時間を健康に過ごすこと。
毎日を丁寧に積み重ねることによって、認知症を退けていきましょう。

■認知症の原因を予防するために

認知症の種類にもよりますが、現在のところ主な認知症を根本的に改善する治療は発見されていません。
治療は進行を遅くさせたり症状を抑えたりする程度にとどまっています。

そのため認知症の対策としては、原因となる病気などの予防が最も大切だと言われています。

私たちにできる認知症の予防として、当サイトで注目しているのは生活習慣病と歯周病の対策。
そして、それらの改善が期待できるラクトフェリンの摂取です。

●そもそも認知症とは

認知症のおばあさん認知症は加齢によって脳が老化するために起こる「物忘れ」とはわけが違っています。

認知症は何らかの病気や脳の神経細胞の破壊のために起こる症状で、進行すると次第に理解力や判断力が低下し、ひとりでは通常の生活を送れないようになってしまいます。

例えば、脳の老化による物忘れでは何かきっかけがあれば記憶がよみがえりますが、認知症では覚えていたことが丸ごと消えてしまうので二度と思い出せなくなります。

症状の進行も、脳の老化による物忘れではさほど進行しないのに対し、認知症ではだんだん症状が進行していってしまいます。

単なる物忘れの場合は本人に「忘れっぽい」ことへの自覚症状がありますが、認知症では忘れたことに対しての自覚すらないのです。

こうした認知症の症状には個人差があり、非常に速く進行する場合もあれば、緩やかに進行を続ける場合もあります。

また、家族に認知症の患者がいた場合、自分に遺伝しているかどうか気にする人もいますが、ほとんどの認知症には明確な遺伝性は認められていません。

確かに遺伝性の認知症も存在こそしていますが、そういった遺伝子を持っている人はごくわずかです。

(参考URL https://www.ninchisho-forum.com/knowledge/kurashi/004.html、http://www.youlife.ne.jp/asuwaga/html/senmoni.htm#q20)

●歯周病を予防し歯の健康を保つ

・歯周病とは

歯周病(歯槽膿漏)とは、歯の根元の肉(歯肉)など歯の周りの組織が「歯周病菌」の感染によって炎症を起こし、破壊されていく病気です。

歯と歯肉の間をきちんと歯磨きしていないと「歯垢」(プラーク)がたまり、そこでたくさんの細菌が繁殖し発症します。

歯周病が進行すると「歯周ポケット」という歯と歯肉の間が深くなっていき、歯の土台となっている骨が溶け、最終的には抜歯をしなければならなくなるのです。

歯垢は歯磨きでこまめに掃除していないとしだいに硬くなっていき、「歯石」と呼ばれるまさに石のような状態で歯の表面に定着します。

石のような状態になっても歯石にもたくさんの細菌が住み着いているため、歯周病がますます進行していきます。

そして、こうなるともう歯磨きだけで歯石を除去することはできなくなり、歯科医で取り除いてもらうしか方法はありません。

・歯周病が認知症の原因となることも

近年になって歯周病が歯だけではなく、例えば糖尿病や脳梗塞など体全体に対してもさまざまな悪影響を与えていることがわかってきました。

その悪影響は認知症に対しても例外ではありません。

「アルツハイマー病」は認知症の主な原因となる深刻な疾患です。

歯磨きするおじさんまだ明確なメカニズムは解明されてはいませんが、アルツハイマー病は脳が活動した際に発生する「アミロイドβ」の蓄積により、脳内の神経細胞が破壊されることが引き金で発症するのではないかと言われています。

アミロイドβはタンパク質の一種であり脳内物質であり、さらには脳の老廃物でもあることから、”脳のゴミ”などと言った別名さえあります。

しかし、この”脳のゴミ”がなぜ排除されることなく蓄積されていくのかは、これまで明らかにされていません。

ただ研究では、アルツハイマー病のマウスが歯周病を発症していると脳のアミロイドβの量も増加し、認知能力が低下するとの報告もあります。

これは何も歯周病菌がアミロイドβを生み出しているというのではなくて、歯周病菌を排除しようとする免疫細胞がタンパク質「サイトカイン」を分泌することにより、アミロイドβが増加しているのだと考えられています。

実際、はっきりとした研究結果が報告される以前から、歯と認知症の間には何らかの関係があるのではないかとささやかれ続けてきました。

例えば、「歯が健康な人ほど認知症になりにくい」、「入れ歯の人のほうが認知症を発症する確率が高まる」などと言った話です。

食後に歯磨きや歯間の掃除をきちんとすることで、歯の健康だけでなく体と脳の健康を維持できる可能性もあるのです。

(参考URL http://www.jacp.net/perio/about/、http://tsuboidental.com/2018/01/15/incho-51/)

●生活習慣病を予防する

食べすぎ・飲みすぎ、喫煙や運動不足などなど、健康を害するような生活習慣を続けているうちに発症するのが「生活習慣病」です。

生活習慣病とは、癌・心臓病・脳血管疾患の「三大生活習慣病」のほか、糖尿病・高血圧・肥満・脂質異常症もこれに含まれており、実は先に解説した歯周病もやはり生活習慣病に数えられています。

国内の死亡原因の3分の2が生活習慣病によるものだという報告もあり、いかにリスクの高い病気であるかがうかがえます。

さらに生活習慣病は認知症と深く関係しているとも考えられているので、特に高齢者は要注意。

脳の血管に何らかの原因で障害が発声すると、「脳血管性認知症」を発症しやすくなってしまいます。

高血圧の方だと脳血管性認知症のリスクが高まり、糖尿病患者の場合だとアルツハイマー症を患う傾向が高まると言われています。

生活習慣病を予防するためには適度な運動と食生活を見直すことが大切。

そのためにはカロリーだけでなく、塩分量やコレステロールなどにも注意して、バランスの良い食事を摂らなくてはなりません。
1日に飲むお酒の量も適量を守り、週1もしくは週2の”休肝日”が必要です。

(参考URL https://info.ninchisho.net/prevent/p30、http://yotsuba-heart.jp/department/lifestyle_related_diseases/prevention.html)

●ラクトフェリンの摂取

ラクトフェリンは直接的に認知症へ効果を現すことはありませんが、摂取することでその原因となる生活習慣病や歯周病への対策になります。

なぜならラクトフェリンには免疫力を高める働きがあり、さまざまな感染症、さらには歯周病にも有効であると考えられているからです。

また、生活習慣病である高脂血症・脂質異常症にもラクトフェリンは有効であると期待されています。

着目されたのは歯周病菌由来の「LPS」という毒素。

ラクトフェリンイメージこの毒素は血中のコレステロールや中性脂肪を増やすことが確認されていて、歯周病によって発生したLPSが血液に入り込んで体全体に広がると高脂血症・脂質異常症を悪化させる可能性があります。

ラクトフェリンとLPSの両方をマウスに投与し、血中のコレステロールや中性脂肪の増加量を確認した実験では、LPSだけを投与したマウスよりも両方投与したマウスのほうが血中のコレステロールや中性脂肪の増加量が低かったという結果が出ました。

また、ラクトフェリンは歯周病菌に由来するLPS毒素によるコレステロールや中性脂肪の増加だけでなく、それ以外を原因とするコレステロールや中性脂肪の増加にも予防効果を発揮することもわかったのです。

ラクトフェリンはそもそも人間にもとから存在する成分で、特に母乳に多く含まれています。

しかし、大人が外部から充分なラクトフェリンを摂取しようとすると食事の量が増えてしまうこともあるため、手軽に摂るのであればサプリメントを活用するのがおすすめです。

(参考URL http://kenbi-labo.lion.co.jp/lactoferrin/)

■ラクトフェリンの効果とは?

ラクトフェリンは哺乳類の母乳などに存在しているタンパク質の一種で、その中でも人間の母乳、特に初乳にたくさん含まれています。

初乳に豊富なラクトフェリンが含まれているのは、まだ感染症に対して免疫力の低い生まれたての赤ちゃんを細菌やウイルスから守るため。

近年、そんなラクトフェリンにはさまざまな健康への有効性があることがわかり、注目が集まっています。

①抗菌作用と抗ウイルス作用

ラクトフェリンは抗菌作用と抗ウイルス作用があるため、感染症の予防に一役買ってくれます。
また、歯周病菌にも効果を発揮しますから、歯周病の改善にも有効だとされています。

②免疫力アップ

免疫力アップラクトフェリンには免疫細胞を活発にし、免疫力を高める働きがあります。
特に注目されているのは、「ナチュラルキラー細胞」の活性を高めてくれるということ。ナチュラルキラー細胞はがん細胞やウイルスに感染してしまった細胞を破壊する役目のある重要な免疫細胞です。

③腸内フローラの改善

ラクトフェリンを摂取すると善玉菌が増えやすくなり、悪玉菌の増殖は抑えられます。
腸内細菌のバランスを意味する「腸内フローラ」が整うと、便秘が解消されるだけでなく免疫力も高まります。

(参考URL https://mainichi-nyuulife.com/material/lactoferrin.html)

■脳を活発にして認知症を予防

認知症を引き起こす脳の萎縮はどんな人にも起こる可能性がありますが、だからと言って全ての人が認知症を発症するわけではありません。

多くの場合、萎縮を補うように脳の神経回路が再構築されて、認知能力の低下を防いでいるからです。

そして、この神経回路は脳を活発にするほど数多くのネットワークが張り巡らされていくこともわかっています。

脳つまり高齢化によって脳の萎縮が見られたとしても、脳が刺激を受けていれば認知症を予防できる可能性があるのです。

認知症予防のために脳に刺激を与えるには、「デュアルタスク」が有効です。

デュアルタスクとは2つのことを同時に行うこと。
いわゆる「ながら○○」などと言われる動作です。

「ながら」と聞くと少し悪いイメージがあるかもしれませんが、これが実は脳にいいことがわかっています。

例えば日常的に行われる「買い物しながら会話をする」、「テレビを見ながら洗濯物を畳む」という行動もデュアルタスク。

より効果的に脳に刺激を与えるのであれば、知的刺激と有酸素運動を組み合わせるといいと言われています。

散歩しながらしりとりしてみたり、ストレッチしながら掛け算をしてみたり…などなど。

運動そのものも認知症を誘発する可能性のある生活習慣病の予防になります。

(参考URL https://info.ninchisho.net/prevent/p60、https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/ninchishou/yobou.html、https://diamond.jp/articles/-/118843、https://brain-fitness.jp/menu/dualtask/)

■認知症を招く可能性のある歯周病と、それ防ぐ歯の磨き方

歯周病を予防するための歯磨きと、歯周病になってからの歯の磨き方は変えたほうがいいと言われています。

それは歯ブラシも同じこと。

歯周病を予防するための歯ブラシは、歯を均一に磨けるように毛先が一直線になっている普通の硬さのものが最適です。

一方、歯周病になってから歯ブラシをするのであれば、歯周ポケットまで行き渡るような毛先の細い、柔らかい歯ブラシがおすすめ。

磨き方は、歯周病予防のためには「スクラビング法」と呼ばれる、しっかりと磨けてしかも歯茎を傷つけない方法が適しています。
スクラビング法では、歯に対して歯ブラシの毛先を90度の角度で当てて、小刻みに動かして磨きます。

歯周病になってからは歯茎のケアも必要になってくるために「バス法」で歯磨きを行います。

「バス法」は歯と歯茎の間に45度の角度で歯ブラシの毛先を当てて磨きます。
やはりこちらも歯ブラシを左右に小刻みに動かし、きちんと歯を綺麗にしていきます。

(参考URL https://www.hayashi-shika.com/blog/352.html)

■認知症の主な原因と種類、初期症状

実は認知症って病名ではないってご存知でしたか?

あくまでも”認知症”とは、色々な病気によって脳の働きが低下し、その上で現れる症状を示す言葉なんです。

認知症の症状が現れる病気で最も有名なのはアルツハイマー病です。
実際に認知症における患者数も多く、63~67%がアルツハイマー病を原因とする認知症だと言われています。

アルツハイマー病は脳の中でも記憶に深く関わっている「海馬」と呼ばれる器官が委縮する病気。
また、脳を画像で見ると「老人斑」(アミロイド班)と呼ばれる斑点が確認できるのも特徴です。

初期には体の動きに支障はありませんが物忘れが見られ、だんだん症状が進行していくといずれ脳機能が低下し寝たきりの生活になってしまいます。

次に、認知症の原因の約19%を占めるのが血管性認知症です。

これは脳内の血管が何らかの原因で詰まったり破れてしまったりする病気。
脳機能が低下して物忘れが起こるだけでなく、体に麻痺や震えなどの障害が現れてしまいます。

そして、認知症のうちの約4%は、「レビー小体型認知症」を原因としています。
「レビー小体」というタンパク質の一種が脳に蓄積して起こる病気です。
幻覚(幻視)を起こすのが大きな特徴で、手足がこわばる、歩行が小刻みになるなどの症状が現れます。

(参考URL https://www.isshogaiine.com/about/type.html、https://kaigo.benesse-style-care.co.jp/ninchisho/reason/、https://info.ninchisho.net/mci/k10)

●認知症の初期症状

認知症は症状が進行すると最終的には患者が寝たきりになる場合もあります。

特にアルツハイマー病を原因とする認知症を発症すると、現在のところその根本的な治療法は確立されておらず、症状の進行を遅らせることに重点が置かれます。

そのため、仮に認知症を発症したのならば、知人や身内など周囲の人々が患者の初期症状に一刻も早く気づくことが最重要となります。

認知症の種類ごとに多少の違いがあるものの、多くの場合、認知症の初期症状には次のような特徴が見られます。

もしも高齢の家族に次のような症状が見られる場合は、早めに専門医に相談しましょう。

【物忘れ】

  • 何度も同じ話をする。
  • 約束を破る。
  • すでに買った物を何度も買ってくる。
  • 物をなくす。

【精神的な変化】

  • やる気をなくす。
  • 人と交流しなくなる。
  • 怒りやすくなる。おこるおじいさん

【理解度や判断力の低下】

  • 計算ができなくなる。
  • 会話を理解するまでに時間がかかる。
  • 交通ルールを守れなくなる。

【集中力や作業効率の低下】

  • それまで好きだった趣味に興味を失う。
  • ドラマや映画の筋がわからなくなってしまう。

(参考URL https://kaigo.homes.co.jp/manual/dementia/symptom/)

■認知症予防のためのラクトフェリン摂取のまとめ

一旦発症してしまうと治療が難しいこともある認知症。
そのため認知症を防ぐには予防が最も大切となります。

そんな認知症の予防対策として勧めたいのが歯周病や生活習慣病の改善。

生活習慣病は認知症を誘発し、歯周病菌によって発生する毒素はアルツハイマー病の原因となる物質を増加させる可能性があるからです。

生活習慣病の改善にはデュアルタスクを用いた運動が有効で、歯周病を防ぐには正しい歯磨き法を身につけることが大事。

さらに、免疫力を高めるラクトフェリンの摂取もとてもおすすめです。

適度な脳への知的な刺激と有酸素運動、正しい歯磨き、そしてラクトフェリン・サプリメントの摂取などなど、認知症の予防には何よりも毎日の小さな積み重ねがカギを握ります。