赤ちゃんを守る大切な成分

赤ちゃんを守る大切な成分

ラクトフェリンは、赤ちゃんの飲む母乳に多く含まれている多機能たんぱく質として注目された成分です。

 

「多機能」と言われるのは、細菌やウイルスの増殖を抑制する抗菌能力があり、免疫力を高めてくれたり、腸内フローラの改善、アレルギー症状の緩和など、様々な効果があるためです。

しかも、今挙げた効果はほんの一部。他にもあらゆる効果があります。

また、ラクトフェリンは母乳以外にも、唾液、涙、十二指腸など体内にも含まれているので、体内に入ってきた細菌にいち早く対応をしてくれます。

このことから、「赤ちゃんは母乳で育てた方が良い」と言われる理由が分かりますね。もちろん、最近の粉ミルクは母乳の成分に近いものになっており、ラクトフェリン配合のものも多くなりました。

基本的にコンビニでは粉ミルクを扱っていないので、ラクトフェリン入りの粉ミルクをコンビニで買うのは難しいでしょう。

しかし、近くに赤ちゃんを預けたり、赤ちゃんが遊べる施設があるコンビニや、オーナーに赤ちゃんがいる、スペースが広くて品ぞろえの良いコンビニには粉ミルクが置いてある可能性があります。

ラクトフェリン入りの粉ミルクは、森永の「はぐくみ」や「E赤ちゃん」、和光堂の「はいはい」などがありあす。

大人が粉ミルクを飲むなんて・・・と思いますが、EXILEのATSUSHIさんも「ビタミン・ミネラルのバランスがとれていて、免疫力を高めてくれるラクトフェリンが入っているから」と、粉ミルクを愛用されているそうですよ。

大人にとっても欠かせない

ラクトフェリンは赤ちゃんだけでなく、大人にも摂ってほしい成分。

免疫力アップの他にも、内臓脂肪の低減やドライアイの改善、貧血の改善・予防など、あらゆるうれしい効果があります。

他にも、がん予防にも効果があり、ナチュラルキラー細胞と呼ばれる、がん細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃してくれる免疫細胞を活性化させる働きがあります。

また、インフルエンザやノロウイルス、ロタウイルスからも守ってくれることが分かっており、感染症の対策としても活用出来ます。特に、ノロウイルスに効果があると言われていて、腸壁やウイルスにラクトフェリンがくっつくことで、ウイルスの侵入を防ぎ、もしもノロウイルスにかかってしまったとしても、嘔吐や下痢などの辛い症状を防いでくれるのです。

先ほど「母乳に多く含まれている」と記述しましたから、「牛乳にも含まれているのでは?」と考えた方もいるかもしれませんね。

それでは、乳製品に含まれるラクトフェリンについて紹介します。

 

乳製品に含まれている量について

乳製品に含まれている量について

 

牛乳にはラクトフェリンが含まれていますが、残念ながらコンビニで販売されている乳製品からラクトフェリンを摂ることはできません。

ラクトフェリンは熱に弱いという性質をもつため、加熱殺菌が義務付けられている日本の乳製品では、ラクトフェリンは失活してしまっているのです。

たんぱく質は70度で熱変性をおこしますから、60度前後で低温殺菌されている牛乳なら、ラクトフェリンが活きている可能性はあります。
しかし、牛乳に含まれるラクトフェリン量は100mgに10mg程度。

ラクトフェリンの推奨摂取量は300mgと言われていますから、必要なラクトフェリン量を摂るためには3リットルは必要になります。

また、ラクトフェリンの効果が持続するのはだいたい24時間ほどと言われているため、毎日3リットルの低温殺菌牛乳を飲み続けなければなりません。

とてもじゃないですが、現実的ではありませんね。

そのため、最近はラクトフェリンヨーグルトという専用のヨーグルトが販売されています。森永の商品ですから、コンビニに置かれている可能性は高いです。

ラクトフェリンヨーグルトは、1つに100mgのラクトフェリンが含まれていますから、1日3個のヨーグルトを食べればOK。

コスパ的にはあまりよくありませんが、酸味がまろやかでおいしいので、お子様にも食べやすくおすすめですよ。

サプリメントも様々あります

毎日継続をしていくために、ラクトフェリンヨ-グルトを買い続ける方もいますが、コスパ的に厳しいという方も多いでしょう。その場合はやはりサプリメントがおすすめです。

コンビニにあるサプリメントと言えばDHCが多いですね。DHCからもラクトフェリンサプリは販売されていますが、ビタミンCや鉄分のようにメジャーな成分ではないですから、コンビニに置いていない可能性の方が高いでしょう。

やはり、ラクトフェリンサプリは、品揃えの良いドラッグストアかネットから買うしかなさそうです。

その際、サプリを選ぶポイントは、「胃で溶けずに腸で吸収されるものを選びましょう。パッケージを確認すると「腸溶性」や「耐酸性」と記載があるものです。

ラクトフェリンは、胃の中で分解されることで、ラクトフェリシンという成分に変わります。

ラクトフェリシンの抗菌作用は、ラクトフェリンの数百倍と言われますから、ラクトフェリンの抗菌作用を求めている方は、腸まで届かないサプリメントやヨーグルトでも大丈夫です。

しかし、腸内環境の改善や内臓脂肪の低減、貧血改善、免疫力など、その他の効果を求めている場合は、ラクトフェリンを腸の受容体まで届ける必要があるため、「腸溶性」や「耐酸性」の特殊なサプリメントである必要があるのです。

(ちなみに、赤ちゃんの場合は消化機能が未熟ですから、母乳でもラクトフェリンを腸まで届けることができます。)

そして、サプリメントには、ラクトフェリン以外にも様々な成分が含まれていることを忘れてはいけません。

α-リポ酸とカルニチンが含まれていて脂肪を燃焼させるのを手伝ってくれたり、乳酸菌やオリゴ糖で腸内環境の改善をサポートしたり、一度に複数の効果が得られます。

コンビニに売られているラクトフェリンヨーグルトとサプリメントを上手に併用

コンビニに売られている乳製品とサプリメントを上手に併用

ラクトフェリンは赤ちゃんから大人まで、幅広い年代の方におすすめの多機能たんぱく質。

コンビニで手に入れるならラクトフェリンヨーグルトですが、腸まで届けてしっかりと効果を実感したい場合は腸溶性か耐酸性のラクトフェリンサプリが必要です。その場合はネットかドラッグストアでの購入がおすすめです。