日本人の死因1位を占めるという「癌」。誰でも一度は不安に思ったことがあるのではないでしょうか。

癌や心筋梗塞、脳卒中は「三大生活習慣病」と呼ばれる病気ですが、特に癌は男女共に40代から発症しやすいといわれているため、日頃から予防することが大切です。

癌の発症を防ぐ対策の1つに、免疫力を上げることが挙げられています。免疫力を上げる方法は色々ありますが、中でも最近注目されているのが「ラクトフェリンを摂ること」です。なぜならラクトフェリンは、癌細胞を攻撃する免疫細胞の働きを高めてくれるからです。
ここでは、ラクトフェリンが癌予防に効果的な理由を解説します。また、ラクトフェリンの摂り方や癌予防のために日常生活で心掛けたいことも説明するので、健康的な体作りのための参考にしてくださいね。

癌になってしまう原因

癌になってしまう原因そもそも、私たち人間が癌になってしまうのは何故なのでしょうか?
癌が発症する原因としては、

  • 喫煙
  • お酒の過剰摂取
  • 塩分の摂り過ぎ
  • 野菜・果物の摂取不足
  • 体重過多や肥満
  • 免疫力の低下
  • 感染

などが挙げられます。
こうしてみると、癌の原因のいくつかは、日常生活の何気ないことから生まれていることが分かりますね。つまり、癌は「生活習慣の乱れ」から発症する可能性が高い病気といえます。このため、癌は「三大生活習慣病」として位置づけられているのです。
癌を予防するには生活習慣の乱れを改善するのが良いですが、自己流で正しい対策をするのは中々難しいでしょう。癌予防のために、何かサポーター的なものがあれば嬉しいですよね。

それが「ラクトフェリン」です。最近、ラクトフェリン入りの食品(ヨーグルトなと)が販売されているので、耳にしたことがある人もいるかもしれませんね。
ここでまず、ラクトフェリンとはどのような栄養素なのかを解説しましょう。

ラクトフェリンとは?

ラクトフェリンとは?ラクトフェリンは、私たちの涙や唾液中に存在するたんぱく質の一種で、外からの細菌やウイルスの侵入を守ってくれる役割があります。

人間の母乳や哺乳類の乳に多く含まれることで知られています。そんなラクトフェリンの基本の働きは、赤ちゃんを守ることです。生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力がなく、細菌やウイルスに感染しやすい状態。ラクトフェリンは細菌やウイルスに赤ちゃんが負けないように守ってくれるのです。

ラクトフェリンという名前の由来は、乳が鉄分と結び付くことにあります。乳を「ラクト」、そして鉄を「フェリン」と呼ぶために、この2語をつなげて「ラクトフェリン」となったそうです。

ラクトフェリンで癌を予防できる理由

ラクトフェリンで癌を予防できる理由免疫力のない赤ちゃんが感染症にならないようにしてくれるラクトフェリン。ではなぜ、ラクトフェリンを摂ると癌も予防できるといわれるのでしょうか?

前述<癌になってしまう原因>で、私たち人間が癌になる要因となるものをいくつか取り上げました。実はもう1つ、癌にかかりやすい要因があります。

それは「免疫細胞・NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化されていないこと」です。NK細胞には、体に癌細胞やウイルスを見つけると壊す働きがあります。言い換えると、NK細胞の働きが活性化されていれば、癌の発症を防げる可能性があるのです。

ラクトフェリンには、そんなNK細胞を活性化させる働きがあるといわれています。現に、国立研究開発法人・国立がん研究センターは、動物実験でラクトフェリンが癌の発症を抑制することや癌が転移することを防げるという結果を実証しているそうです。
このため、ラクトフェリンには癌の発症を抑える働きがあるとして、注目を集めているのです。

ラクトフェリンにはこんな効果も!

ラクトフェリンの働きは、NK細胞の活性化による癌の予防だけではありません。他にも次のような効果を体にもたらしてくれます。

腸内環境を整える

ラクトフェリンには、腸内の善玉菌のエサとなって、善玉菌を増殖させる働きがあります。

善玉菌には色々な種類がありますが、ラクトフェリンは特にビフィズス菌を増やすことができるそうです。ビフィズス菌は、善玉菌の中でも悪玉菌の増殖を抑える働きが強いといわれています。

さらにビフィズス菌は、腸のぜん動活動を活発化させる働きもあるそうです。
このようなビフィズス菌を増殖させる働きがラクトフェリンにあるため、腸内環境を整えることができます。腸内環境が整えば、便秘や肌荒れの解消にもつながります。

内臓脂肪を減らす

ラクトフェリンには、内臓脂肪を減らす働きもあります。
内臓脂肪は、その名の通り内臓周りに付く脂肪です。特に男性に付くことが多い脂肪といわれていますが、女性も該当する場合があります。また、内臓脂肪は付きやすいものの、適切なダイエットをすれば比較的減らしやすい脂肪といわれています。
ラクトフェリンは、この内臓脂肪にアプローチしてくれます。具体的には、脂肪分解酵素「リパーゼ」の働きを促進させて脂肪を分解したり、体に脂肪を溜めないようにしたりする働きをしてくれます。つまり、ラクトフェリンを摂れば、ダイエット効果も期待できるのです。

アンチエイジング対策ができる

加齢と共に気になるのが、体やお肌の老化ですよね。老化は止められないことですが、進行を遅くさせていつまでも健康的で美しい体でいたいのは、女性であれば誰でも願うことではないでしょうか。

体やお肌の老化が進むのは、酸化作用のある「活性酸素」が多く発生してしまうことが原因です。つまり、活性酸素の発生を抑えることができれば、老化の進みが遅くなります。
ラクトフェリンには、この活性酸素を取り除く働きがあります。結果、アンチエイジング対策をすることができ、いつまでも元気な体をキープできるのです。

ラクトフェリンの摂り方

ラクトフェリンは、加熱されていない乳製品に含まれています。とはいっても、市販で売られているほとんどの乳製品は、加熱処理されている商品です。

では、どこからラクトフェリンを摂ることができるのかというと、ラクトフェリンを配合した食品やサプリメントです。食品であれば、ラクトフェリン配合のヨーグルトや牛乳などを活用すると良いでしょう。サプリメントも、色々なメーカーから販売されています。気になるサプリメントがあれば、まずはお試しで1袋購入してみるのも良いですね。
ラクトフェリンは「いつ摂ると効果的」や「どのくらい摂ると良い」というような、決まった摂り方はありません。食品もサプリメントも、推奨されている摂取量を守って摂るようにしましょう。

そして、ラクトフェリンの効果は、毎日続けて摂ることにより実感できるといえます。ライフスタイルに合わせて、ラクトフェリン配合の食品やサプリメントのどちらかを選んで摂ると良いですが、継続してラクトフェリンを摂るにはサプリメントがおすすめ。サプリメントであれば気軽に摂取できますし、習慣化してしまえば毎日忘れずに摂ることができるでしょう。

日常生活で行える癌予防策

癌の発症を防ぎ、歳を重ねても元気な体でいるためには、ラクトフェリンの摂取以外にも日常生活で心掛けておきたいことがあります。

運動をする

癌の発症リスクが低い人は、男女ともに「普段から体を動かす習慣がある人」だそうです。運動をすることは癌だけでなく、心筋梗塞などの心疾患の発症も防ぐといわれています。
このため、日常生活においては積極的に運動をすると良いでしょう。できれば、毎日体を1時間程度動かすのが望ましいそうです。

とはいえ、毎日家事や育児、仕事などで忙しかったり、運動が苦手だったりすることもありますよね。そんなときは、外出先では階段を使ったり、歩いて買い物に行ったりなど、日常生活の行動を運動にしましょう。ちょっとした工夫をすれば、毎日運動できる環境を作ることができますよ。

栄養バランスの取れた食事を摂る

癌の発症予防だけでなく、様々な病気から体を守るには偏食をせず、毎日栄養バランスの取れた食事を摂ることが大切です。
癌になりやすいといわれている一因に、野菜や果物の摂取不足があります。野菜や果物には、五大栄養素に含まれるビタミンやミネラル、食物繊維など体に良い効果をもたらす栄養素が豊富に含まれています。
1日の野菜摂取目安量は350g以上、果物は200gといわれているので、ぜひ毎日の食事に積極的に取り入れてみてください。

生活習慣を見直す

運動や食事の改善と同様、生活習慣を見直すことも大切です。特にタバコやお酒は注意しないと、癌の発症リスクを高めることになります。

タバコに関しては、禁煙するのがベストです。喫煙は、肺癌だけでなく食道癌や胃癌、そして女性特有の子宮頸癌など、あらゆる種類の癌の発症リスクを高くするといわれているからです。またタバコは、吸わない人の癌の発症リスクも高めます。このため、非喫煙者は、タバコの煙を吸わないように行動することが大切です。

お酒に関しては、適度な量を摂ることが大切です。お酒の飲み過ぎは、食道癌や大腸癌などの原因になります。国立がん研究センターが作成した癌予防のガイドライン『日本人のためのがん予防法』(平成27年2月版)では、アルコールは1日約23gの摂取が適切と定めています。お酒を飲む習慣がある人は、国立がん研究センターが定めたアルコール摂取推奨量を目安にして飲むことを心掛けましょう。

まとめ

私たちの体を元気にしてくれるラクトフェリンには、癌を予防する効果も期待できる栄養素です。

しかし、ラクトフェリンだけに頼るのは好ましくありません。運動や食事、生活習慣の改善など、日常生活の中でできる癌予防策をすることも大切です。ラクトフェリンは、癌予防策の一助として活用したいですね。