気になる粉ミルクの成分
長い妊娠期間を経てようやく生まれてきた赤ん坊はとても愛おしいもので、新しい家族の誕生に家族は喜びに満ちるでしょう。
しかし当然産めばそれで終わりなのではなく今度は立派に成長をするまでは育てなければならず、何も出来ない赤ん坊の頃は親にとっては戸惑いの連続です。
病気を貰わないようにすることも重要ですが、一番気になるのは母乳を与えられないお母さんが使う粉ミルクです。
赤ちゃんは大人と違って消化吸収に時間がかかり、下痢などの症状を出してしまいますから出来る限り安全性の高いものを使いたいものです。
粉ミルクの中にはラクトフェリンという成分が含まれており、余り聞き慣れない名前にこれは一体何の物質なのだろうと考える人もいるかもしれません。
添加物の類を積極的に与えたくない人ほど気になるでしょうが、ラクトフェリンを積極的に生まれたばかりの子供に飲ませても大丈夫なのでしょうか。
ラクトフェリンは母乳にも含まれているもの
ラクトフェリンは添加物ではありますが、元々はお母さんの母乳に含まれているものですから害はありません。
よく、赤ん坊の免疫力を作るためには母乳を飲ませることが大事であり、出来るだけ初乳は飲ませなさいと言われます。
何故母乳で、しかも初乳が良いのかと言えば免疫力を向上させる成分こそがラクトフェリンであり、お母さんの母乳には多く含まれているからです。
特に初乳であるとこの量も通常の3倍と多く、赤ん坊の免疫力を形成させ向上するためには十分な量なのです。
生後3週間後には通常量である200mgになるため、3週間以内の母乳はとても大事と言えます。
もちろん生後3週間以内に摂取をさせれば後はもう必要ないかと言えば決してそんなことはなく、その後も継続した摂取が必要になります。
しかし、母乳が出ない、もしくは出が悪い人にはなかなか母乳を与えることが難しいので粉ミルクに入れて母乳の代用をするのです。
粉ミルクには牛乳由来の成分を添加しています。
精神を安定させ腸内環境を整える力がある
赤ちゃんに与える意味は免疫力の向上ばかりではなく、精神安定や鎮痛効果もあります。
大人であってもストレスを抱えることによって様々な負の影響を体内に与えることになりますが、それは赤ん坊でも同様で成長ホルモンの分泌を阻害する原因になります。
特に何もないのに何故がぐずる場合はストレスによるものが原因であることもあるので、精神を安定させる効果は非常に重要になります。
また、腸内環境を整える力もあるため下痢や便秘といった腸の不調を緩和しますし、腸内環境が乱れていると免疫力の低下にもつながりますので常に整えておきたいところです。
粉ミルクは赤ん坊にとって吸収しづらいものですから消化するまでにかなりの時間がかかります。
腸にとっても吸収しづらいものを吸収してうまく排出に導かなければならないので調整が難しいのです。
善玉菌の活動が活発化していればこの作業を楽に行うことが出来るので、摂取を促してあげると赤ん坊にとっては良い助けになります。
ラクトフェリンを摂るためには粉ミルクや母乳をたくさんあげた方が良い?
ラクトフェリンは赤ん坊の体には非常に良いものであり、ラクトフェリンそのものは大量に飲んでも問題ないとされています。
とはいうものの、粉ミルクや母乳をお構いなしに飲ませていると乳児の肥満につながってしまいますし、肥満状態は老若男女問わず様々な病気を誘発します。
健康に良いからと大量に飲ませるのはいけません。
赤ん坊は、自分の体が重いのと思うように動けずにストレスになってしまいますし、かえって健康に悪い結果になってしまう可能性があるのです。
あえて多く摂るためにたくさん飲ませる必要はなく、1日に決められた量を飲めば十分に摂取は出来ますので、積極的に母乳や粉ミルクを飲ませる必要はありません。
成長をして食べられるものが増えてきたら、ヨーグルトなどの乳製品で食べさせてあげると良いでしょう。
もし乳製品にアレルギーがある場合はヨーグルトなどを与えないでくださいね。
アレルギーがあっても安全ではあるけれども
このようにラクトフェリンは赤ちゃんに与えても問題ない成分であり、むしろ積極的に摂取させてあげたいものです。
精神安定や免疫力の向上、腸内環境の正常化など嬉しい効果もありますので赤ちゃんの健康のためには飲ませてあげましょう。
粉ミルクにもきちんと含まれているので母乳だけでなくても安心出来ますし、成分そのものにアレルギー反応は起こりません。
また、大豆由来の粉ミルクにも含まれているため、乳製品にアレルギーがあったり乳糖不耐症などの普通のミルクが使えなかったりしても大丈夫です。
とはいえ粉ミルクに含まれているのは牛乳由来の成分ですから、重度の場合はかすかな牛乳の成分に反応してアレルギーを起こさない可能性がないとも言えませんので医師とよく相談をした方が良いです。
赤ん坊の様子を見ながら安全にラクトフェリンを飲ませてあげるようにしましょう。